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トレーナー紹介

真理トレーナー

心に寄り添う中国語サポート


真理 中国語トレーナー

いつも穏やかで優しい口調が印象的な真理トレーナー。豊富な海外経験を活かしながら、長年にわたりフルーエントのトレーナーとして受講生をサポートしてきました。一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな対応には定評があります。

ただ単に知識を教えるのではなく、「その人が中国語に興味を持ち、楽しく続けられるようにする」ことを大切にしている真理トレーナー。その秘訣や、印象に残っている指導エピソードを聞きました。

(取材:スタッフ 永田)

「できたこと」に目を向けて。中国語を楽しく続けるコツとは

永田:長くトレーナーをされている真理さんにお話を聞くのを楽しみにしていました。まず、フルーエントの魅力はどんなところにあると思われますか?

真理トレーナー:フルーエントの魅力は、やはりカリキュラムがしっかりしていて、発音などの基礎をきちんと固めた上で進められるところですね。受講生の中には学習歴のある方も多いのですが、カリキュラム通りに進めていくことでしっかり力がつきます。またネイティブレッスンも組み込まれていてアウトプットの機会もあるので、「たくさん聞いてたくさん話す」という基本がフルーエント一本で可能です。

永田:基本が実践できるのはいいですね!真理さんがトレーナーとして心がけていることは何ですか?

真理トレーナー:はい、大事にしていることはいくつかあります。ひとつは、常にポジティブに学習を捉えていただくこと。「これだけしかできなかった」ではなく、「今日はここまでできた!」と、自分を肯定しながら進めていただきたいと思っています。

また、受講生の趣味や興味に関連した中国語表現をお伝えして、楽しく学べるような工夫もしています。そしてもちろん、発音と声調は最重要ポイントなので、そこは時には厳しくチェックしますよ(笑)。

永田:厳しさと楽しさのバランスですね。受講生のモチベーションを自然に引き出してくださっているのが伝わってきます。

言葉の壁を超えて、中国語で「心が通じた!」瞬間

永田:受講生の方の成長や活躍ぶりを耳にすると、本当に嬉しくなりますよね。これまで印象に残っているエピソードを教えてください。

真理トレーナー:はい、いくつかあります。たとえばHSKK中級に合格された方や、中国への転職・赴任が決まり、現地で中国語を使って責任あるお仕事をされている方もいます。

また、台風の影響で停電となり、職場に泊まることになった受講生の方がいらっしゃったのですが、中国からの研修生がとても不安そうだったそうです。そこで、学習したての中国語で話しかけてみたら、感激してすごく喜ばれたと聞きました。

永田:それは…言葉の力を感じますね。流暢さじゃなく、気持ちが届くことが大切だと、改めて気づかされます。

真理トレーナー:本当にそう思います。別の方も、帰任の歓送会でのスピーチを中国語でやりたいとおっしゃって、準備してコーチングなどでも練習されていました。当日は「大成功でした!」とご報告いただいて、やはり母語での交流は重要だなと感じました。

真理トレーナーと中国語との出会い

永田:真理トレーナーと中国語との出会い、実は私にとってもすごくお聞きしたいことでした。そもそも真理さんが中国語を勉強しようと思われた理由はどこにあったのでしょうか。

真理トレーナー:大学時代の専攻が東洋史だったことです。もともと歴史が好きだったんですよね。当時はNHKでシルクロード関連の番組が多く放送されていたり、エジプト考古学が流行っていたりして。選んだ学科では第二外国語として必ず中国語を履修する必要があり、それがきっかけでした。

永田:たまたまだったんですね!

真理トレーナー:そうなんですよ。絶対に中国語を学ぼう!と初めから思っていたわけではなかったんです。そんななか、大学二年生の時に、中国の西安へ短期留学をするという機会を得ました。当時の西安と言えば、お年寄りはみんな人民服を着ているような時代で。街の雰囲気でいうと、日本の60年代くらいなのかなぁ。とってもおもしろい体験でした。

永田:中国って本当に一気に発展してきているイメージがあります。私が広州にいた数年前も、数日前までなかった駅が今日できている…くらいのスピード感でインフラが整っていたりして。きっと当時の西安はまた、今の西安とは大きく違っていたんでしょうね。

真理トレーナー:例えば衛生概念なんかも大きく揺さぶられました。街中でアイスを売っているおじさんがいたんですけれど、アイスの棒が地面のあちらこちらに捨てられているんですよね。それをそのおじさん、集め歩いてたんですよ。それ見て私、「あぁまた再利用するんだろうなぁ…」って思いました(笑)

永田:ありえそうです。

真理トレーナー:食べ物の概念も変わりました。例えば、頭部がしっかりついているうずらのスープとか、とさかのついた鶏とか、「調理前の形態」がしっかり残った料理がけっこうあるでしょう?

永田:イオンで見かけましたが、私はついぞ買えませんでした…汗

真理トレーナー:私たち留学生にむけた送別会を開いてもらったときにも、やっぱりそういう「日本人にとってはハードルが高いレシピ」がいろいろと出ました。そうするとね、日本の人達、なかなか食べられない。でも、私自身はそのいずれも「おいしい!」って思えたんですよね。それに、一生懸命、お金と手間をかけて作ってくれていたこともわかっていたので、何が出てきても食べよう!見た目で判断しないようにしようって思っていました。

永田:すてきです。

真理トレーナー:衛生概念は適当だし、ご飯もびっくりするようなものが出る。でも、やっぱり人はとっても優しかった。この時すでに、中国を好きになっていたんだと思います。

卒業後、就職。そして再び中国語学習の道へ!

真理トレーナー:卒業後、就職してからも、年に一度くらいのペースで海外へ旅行に出かけていました。北京、香港、タイ、インドネシア…イギリスやNYも行きましたが、アジア圏が多かったですね。

永田:旅行がお好きだったんですね。

真理トレーナー:鮮明に残っている記憶のひとつに、インドネシアでみた光景があるんです。おそらく欧米系の若い女性が、ホテルから出てきたとき、現地の方から何か声をかけられていました。するとその女性が現地の言葉で、たぶん、挨拶だと思うんですけれど、颯爽と返事をして去っていったんです。そのやり取りがすごく親しげに感じられました。
それをみて、あぁやっぱり「言葉ができる」ってとっても大切だなぁと思いました。その後、退職をし、時間ができた頃に「やはり語学をやり直そう」って思って。週一回のペースで中国語と英語を学びに行きました。

永田:英語も始められたのですね。

真理トレーナー:英語に関しては、しばらく通うとある程度は話せるようになりました。ただ、中国語がだめで。声調もあまり身につかなかったです。当時のレッスンの方法を振り返ると、とにかく「聞いた音を聞いたとおりに繰り返して」と指導されるようなもの。
今思うと、「この音を出すには、口の形や舌の位置はこうである」といった“理論”が無かったんです。

永田:なるほど!

真理トレーナー:そこで、中国語を本気で学ぶには、留学しかないな!と決意して、北京に語学留学へ向かいました。

北京留学時代

真理トレーナー:私が学んだのは、北京中央戏剧学院の汉语班というところです。ここの環境が良い意味で中国語を話さざるを得ない、ようなところでした。学校はいわゆる分校のような扱いの場所で、本校であれば学内で調達できるような備品なども、自分たちで街に繰り出さないと手に入らない状況がありました。

永田:郊外にあったのでしょうか。

真理トレーナー:目の前には中学校のグラウンドがあるくらいで。スマホなどもありませんし、情報は人から得るしかなくて、必要なものを自分たちで探しとるための対応力や、推測する力なんかも、この頃についた気がします。

永田:恵まれすぎていなかったからこそ、身につく力があったんですね。

真理トレーナー:日本にいるときは私自身、あまり思ったことを言わない性格だったと思うのですが、あちらにいるとそうも言っていられません。例えばある店の営業時間が5時だ、と聞いていて4時45分に到着したら、すでに閉まっている…ということが起こるとします。何も言わないと、中国だとそれで終わりです。正しい中国語でなくても、言うべきは言う、意見は言葉にして伝えるようになりました。

永田:海外に行くと常識が変わる瞬間が多くありますし、自分が何を考えているのかとか、何を正しいと思っているか?そういった価値観も問い直されますね。

真理トレーナー:理不尽な要求をされるたびにバトルを繰り広げましたが(笑)その時にこそ、いわゆる火事場の馬鹿力が発揮されて、習った成語が「まさに!」といった適切な場面で出てきたりします。知識の入った引き出しが、ぱっと開くような感覚ですね。

永田:とっさの時に、必死で使った単語は私も忘れません。

真理トレーナー:だからご受講生にも、「引き出しがすぐ開くように、日常生活で「これ中国語でなんて言うんだろう」と常に考えるようにすること」を意識してくださいね、とお伝えしています。

帰国後に通訳スクールで起こった「音への意識変化」

永田:帰国されてからも中国語は続けられたのですね。真理トレーナーにとって、ご自身の中国語に大きな変化があったのは、いつだったのでしょうか。

真理トレーナー:初期の段階では、やはり北京留学の1年目の頃です。覚えた単語や成語を自然に使えるようになりました。電話越し、声だけでもある程度相手の言っていることが、聞きとれるようになった気がします
その後は、実は聞いて分らないものは分からないままという頭打ちが長く続き、北京留学から帰ったあとに通い始めた通訳スクールでステップアップした感覚がありました。

永田:具体的にどのような訓練をされたのでしょうか。

真理トレーナー:分からない音にフォーカスすることを学びました。それまでは、聞き取れない音はそのままにしてしまっていたのですが、聞き取れていない音にこそ学びのポイントがあると教えられたんです。なぜその音が聞き取れないのか、その音の何がそうさせているのか?注意深く聞くようになり、語彙が増えるように、音のストックができていきました。単語と音とがしっかりと結びつくようになったんです。

※1:テスト準備等 ※2:中国語スピーチ原稿作り、単語調べ

永田:他にも、「力がついたな」と思われる学習方法はありましたか。

真理トレーナー:具体的にしていたことは基本的なことが多く、予習の際には知らない単語を調べ、復習では使った文章のエア書き取りをしました。中国語の小説を読み、ネットで中国語の报纸を探して興味ある記事に目を通したりもしました。

とにかく嫌いにならないこと

永田:真理さんのように、長く中国語を学び続け、身に着けるまでに必要なこと…相手の言っていることを聴きとって、こちらの思いを返すことができるようになるために、何をどれくらいすればいいんでしょうか。

真理トレーナー:えぇ何でしょう!?(笑)やっぱり、嫌いにならないこと、なんじゃないかなぁ。語学マスターのコツってないんですよ、少なくとも私の中では。とにかく、長く続けるのがカギです。続けるからこそ、わかることってありますし。

永田:真理トレーナーがおっしゃると深いです…。

真理トレーナー:例えば、お刺身の中国語訳ってテキストだと「生鱼片」だと思うんですけれど、今はもう「生鱼片」って言わないよって、先日中国の友人に言われました。

永田:え!

真理トレーナー:「刺身」っていうらしいです。

永田:そのまま!「生鱼片」って言ったらちょっと古い人、になるんでしょうね。

真理トレーナー:そうかもしれません。そういう言葉の変遷なども、「長く続けているからこそ」わかることのひとつだと思います。語学って終わりがないから、嫌いになって途中で辞めちゃうんじゃなくて、ずっと続けていくのが大切なんじゃないかなと思います。

永田:確かに!

真理トレーナー:文法がわからない、言い間違ってしまった!それでいいんです。とにかく話して、使いましょう。逆に、間違ったほうが頭に残って忘れません。私は以前、金魚とくじらを間違えて、大恥をかいたことがあります。でもそこから、二度と金魚とくじらの単語は間違えなくなりました。

真理トレーナーにとっての中国語とは

永田:途中でやめることなく続けてこられた中国語学習ですが、ずばり真理トレーナーにとって中国や中国語は、どのような存在なのでしょうか。

真理トレーナー:文そうですね、中国との付き合いが長くなると、中国人とのやりとりのなかで、嫌な気持ちになることも多々あります。ただ、こちらが理解できない、と感じてしまう行動の背景や文化、考え方の違いを「理解」することで、そういう行動のひとつひとつを許せたりもするんです。

永田:といいますと…。

真理トレーナー:例えば仕事などで、重要な事柄を話してくれなかったとします。でもそれは決して「嘘をついた」ということではなくて「聞かれていないから」という理由が、彼らの中にあるからかもしれません。
中国の人は謝らない!とよく聞くのですが、それは、「謝ると責任を取らなくてはいけなくなる」と考えているからかもしれません。たとえ、それらが日本人の私たちからすると「えぇ!」と驚いたり、不誠実だ、と感じるものであったとしても、それはそれとして受容する。相手に「変われ!」と言うのではなくて、理解した上で、どのように対処するのかを考えるのが大事なのではないでしょうか。

永田:もう少しお聞かせください。

真理トレーナー:自分達の価値観と似ていて、耳障りの良いことを聞いたときに「受け入れる」のが“受容”なのではなくて、自分達とは相いれないものに出会ったときにどれだけ「そういうものの考え方もあるのか」と認められるか。本当の受容ってこういうことを言うんじゃないかと思っています。

永田:すごく納得しました。

真理トレーナー:それに、中国の人って仲良くなったら死ぬほど面倒みてくれたりもするでしょう(笑)思い立ったらなんでもやってみる、とか、そういう行動力はすごく魅力だな、とも思っています。嫌な思いもありましたけれど、そういうものを含めてまるっと中国が好きなんだと思います。

永田:深い中国語愛を感じます…。

真理トレーナー:なんでこんなことするの!?って、ちょっと心がざわついた瞬間が、理解のスタートなのかもって、思っています。

永田:多文化共生って実は、私のなかで大きなテーマなのですが、今日、真理トレーナーとお話をしていて、久しぶりに自分の価値観も見つめ直せました!ありがとうございます。

最後に――あの頃の自分へ

最後に、真理トレーナーに「中国語学習を始めた当初の自分に声をかけるとしたら?」と聞きました。

真理トレーナー「まずは、声調をしっかり覚えてね。それから、漢字に頼らないで、ちゃんと“耳”を使って音を聞いてほしいなって思います。最後に……『片言でもいいから思い切って話してみて!』って。間違ってもいいから使うことで、人との距離がぐっと縮まって、交友関係がどんどん広がるよ。」

たくさんの海外経験から紡ぎだされた言葉は、語学は“勉強”だけではなく、“相手を受け入れる”その最初の一歩なのだと教えてくれました。

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